防汚膜は、ナノ径の微孔をもつ細孔壁が形成され、表面に親水性防汚効果があります。
この膜表面は、イオン伝導性が高く、静電気の帯電防止作用により、汚れを寄せ付けない効果と、
汚れても水が素材と汚れの間に浸透して汚れを浮き上がらせ、簡単に洗い流すことができる効果があります。
又、負荷が多い場合でも水拭きか水洗いで簡単に汚れを落とすことが可能。
その他、副効果として紫外線不要での分解効果があり、消臭・抗菌効果が期待できます。
防汚の原理
セルフクリーニング
『オキシアップ』は、1度の塗布施工で
長年に渡り持続し、雨や水道水で簡単に
汚れを浮かして洗い流します
静電気防止効果
『オキシアップ』は、イオン伝導性によ
る静電気防止効果で壁・ガラスなどが汚
れ難くなり汚れても落ちやすく成ります。
オキシアップによる屋外の防汚・抗菌の特徴
- 燐酸、チタン酸、珪酸からなる無機酸オリゴマーの縮合体被膜
- 完全無機膜で構造的にはアモルファス
- 無色、透明、高硬度(鉛筆硬度8H以上)、イオン導電性
- 水の接触角は2~20度、超親水性ないし親水性
- 防汚性、防曇性、帯電防止効果、高い耐久性
- 低コスト、常温で成膜 水溶液、アルコール溶液のスプレーコーティング
- 消臭、抗菌、防炎・難燃、防黴、防藻、防貝等の特性
オキシアップによる屋外の防汚・抗菌の用途
- 【ガラスの防汚】 ビル外面、窓、塩害防止、他
- 【塗装面の防汚】 自動車、鉄道車両、バス、他
- 【建造物の防汚】 建材、建物外壁、コンクリート、内装
- 【抗菌用途】 空調、浴場、水泳プール、病院、手術室
オキシアップの製品情報を動画で見る
オキシアップ資料
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各種試験データ
無色透明の溶剤で素材の変色、色むらは少なく ガラス等の場合、透明性(直線透過度92%)は抜群で、白化や白点散着を起こしません。
光沢保持試験
促進耐候性 | 色の変化、濃卓の減少を認めない。 | ||
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光沢 | 促進耐候性前 | 促進耐候性後 | 光沢保持率 |
88% | 83% | 94% |
効果度テスト(鉛筆削りテスト)
鉛筆引っかき値 | |
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ガラス | 常乾で8H以上。塗膜にすり傷が認められない。 |
試験方法 | JIS K 5400(1990)8.4.1による。 但し、塗膜のすり傷を80倍に拡大して観測、評価した。 |
防汚テスト概要
雨水による黒ずみ検証 | |
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施工日 | 2004年1月 |
施工条件 | オキシアップ防汚溶液を3回スプレー塗布施工 |
暴露期間 | 屋外暴露 2004/01 ~ 2004/05 (約4ヵ月間) |
評 価 | 雨水によるセルフクリーニング効果汚れの付着を軽減し黒ずみ等の汚れの対比が分かる。 |
太陽光(紫外線)照射によって効果を発揮する光触媒(酸化チタン)を出発原料とし、それをリン酸と反応させた
ことで、光を全く必要としない、暗所においても抗菌・消臭・防汚などの効果を発揮する新触媒が誕生しました。
無色透明なオキシアップを1度コーティングするだけで長年に渡り綺麗で清潔な住環境が維持できます。
親水化速度試験
時間 | 0 | 3 | 6 | 12 | 24 |
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オキシアップ | 3.7 | 3.4 | 3.1 | 4.6 | 4.2 |
光触媒 | 80.8 | 43.1 | 18.6 | 5.6 | 2.0 |
【試験概要】
基材 | ガラス(100x100mm t:5) |
方法 | 試験サンプルを純水洗浄し24時間乾燥後、ブラックライト照射(1mw/c㎡)し、接触角を測定。 |
親水化保持試験
時間 | 0 | 3 | 6 | 12 | 24 | 48 |
---|---|---|---|---|---|---|
オキシアップ | 4.9 | 6.9 | 5.5 | 6.6 | 7.2 | 8.3 |
光触媒 | 1.3 | 8.5 | 8.6 | 7.0 | 11.2 | 22.1 |
【試験概要】
基材 | ガラス(100x100mm t:5) |
方法 | 接触角5°以下に親水させた試験サンプルを暗所に設置し、接触角を測定。 |
防汚膜表面写真(SEM)
後退接触角の写真
基材別防汚効果の評価
ブラインド【曝露期間】 |
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塗装済み鉄板【曝露期間】 |
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漆喰【曝露期間】 |